平屋建てで純粋な床面積は32坪程度ですが、大きく屋根が出ているため、もっと大きく見えます。
屋根形状だけ見るとシンプルな寄棟なのですが、実際はかなり入り組んだ寸法、レベルで構造材が入っており、多少アクロバティックな架構となっております。
そういった難しい小屋組なのですが、伝統的な大工さんの腕とプレカット技術の両輪でもって、どうにか無事に上棟。
結局レッカーを使った上棟作業が3日間もかかってしまいましたが、それもそのはず、と思える難しさです。
こんなに苦労して作るのに、出来上がるとかなりシンプルに見えるはず。
、そのあたりのギャップが興味深いですね。
シンプルに見せるために、複雑に作るという…。
しかし最大の難所は、急勾配の屋根と、もっと急勾配の屋根が取り合う部分です。
専門家が何人もあつまるプレカット打合せでも答えが出ず、「現場でなんとかするしかない!」と先送りにするほど。
つくりながら、なんとか納めてもらいました。
アタリマエのことですが、大工さんはすごい!
キッチンからリビングをみる。 中央に構造のボックス、その両隣は開口になります。 隣地の植栽が帯状にぐるっと見えるはず。 |
寄棟の屋根と、そこから引き出されたようなボックスが3つあります。 鼻隠しも、すこしゴツ目に見えるようにしました。 屋根も、軽快というよりは、上から のしかかってくるような感じになります。 |
構造はかなり天井高がありますが、ここから天井はかなり下がります。 |
急勾配屋根と、もっと急勾配屋根をどの角度で納めるのか? 現場で垂木をかけてしまい、その後検討しながらカットしました。 どの角度だと納まるのか検討するのに、3人で3時間かかるという難しさです。 |
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