浜松で進行中の基本設計物件の打ち合わせ。
20年以上住まれた現在の住まい。
老朽化や必要とされる機能の変化などで、夫婦ふたりだけのコンパクトな住まいへの建替えの計画をしています。
が、なかなかムズカシイ…。
表面的なデザインや予算との戦いなどとは質の違う困難さに苦悩中。
現在の住まいの物理的な広さ、質、これまでの思い入れや日々変化する家族との関係など、様々な確定/不確定要素を抱えながら「新しい住まいを探す」という作業をしなければいけないお施主様。
「今気に入ってないところを、直せばいいじゃん!」などと単純に行かないのです。
【要望を叶える/予算を守る】
という一見すると両立し得ない部分を、設計の力で解決することが私の仕事であるのです。
(要望に序列をつくり、トータルの床面積をコントロールすることで解決します)
が、この二つがまだ霧の中にあるときに、とたんに戸惑ってしまう。
言われるがままにプランをし、「はい、言ったとおりにやりました」なんて開き直っても何も解決しないので…。
この見えない部分をはっきりとさせることが当面の課題で、そのためにはお施主様自身もかなり戦わなければいけないのです。
私にできるのは、要望、予算、その敷地にどういった暮らしができるのかを提案すること。
現在までに段階的に二つのプランを提示し、お施主様との共闘も進み、なんとなく「要望/予算」の骨格が見えてきました。
あとはやるだけです!
|
一つ目のプラン。まだ必要な機能が絞り込まれていないため、とても大きい。 |
|
二つ目のプラン。より素直に建つ家です。開く方向などが変更していますが、
開く方向など、私よりも長く住まれているお施主様の経験的な知識を取り入れました。 |