でも姉妹都市は「フィレンツェ市」「浙江省杭州市」。こっちはそうそうたるメンバーですね。
姉妹都市といってもあまり実感はないけど、小学校の給食で「姉妹都市の食事」がでたことがある。
フィレンツェ料理や杭州の料理を学校で食べた記憶があります。
あたりまえですが、給食だけではなく、やはり市民レベルでも交流があるようです。
その一環で催された「浙江京劇団特別鑑賞会」に行ってきました。
団長 (孫悟空) |
京劇とは、歌と踊りをつかった演劇で、清代くらいから始まったようです。世界無形文化遺産にも登録されており、現在でも中国全土に数百の劇団があるそうです。
その中でも国が認定した11の劇団の一つである浙江京劇団、岐阜市との交流のため来日。
演目は「戦金山」「天女散花」「西遊記 孫悟空三借芭蕉扇」の3つの抜粋です。
中国の伝統芸能のひとつということになると思うのですが、コレ、思ったより結構良かったです!
まず、登場人物は多くないのですが、衣装が綺麗です。簡単にいうと色が多いのですが、色の強い極彩色だけでなく、微妙なクリーム色とかくすんだ緑とか、褪せた藍色なんかを上手に組み合わせて、カラフルなんだけどチグハグにならない。触覚やひらひらがあるため、動くとシルエットが美しいです。
天女が踊るシーンは羽衣を肩からかけるのですが、長さ14メートルの絹を動かしたり舞わせたりでとても不思議な気持ちになります。
そして踊り。上海雑技団よろしくとびまくり、回りまくる。しかも軽やかで、着地するときにほとんど音がでないので、本当にフィクションの世界のようです。
お送りしてくれた劇団員。 「辛苦了。」とお伝えした。 通じた。やったね! |
演出もかなり現代的になっており、笑いどころなどもあり、芸術のレベルとしてはかなり高いと思います。
(日本でいうと歌舞伎と同じような位置にあると思うのですが、私の好きな「荒事」だけでいうと歌舞伎よりも良かったかも。でも全体の雰囲気や決め所で「バシッ!」ときまるのは歌舞伎なんですけどねー。スーパー歌舞伎に近いのかな。)
中国って、やっぱイマイチな感じじゃないですか?
列車事故に代表される事故、爆発やその後の対応。未熟な印象がどうしてもある。
日本人がやってる中華料理の味の店 帰りに寄る。 |
でもやっぱりこういった文化や芸能、食の圧倒的なレベルの高さをみると、中国ってあなどれないし、やっぱり大国ですよ。くやしながらね。歴史がある。
中国人はとんでもなくサボりがちだけど、ポテンシャルも能力もあるんだとおもうし、何より合理的な(即物的な)ところがある。
実は自分にとって、杭州市というのは縁があって、一ヶ月間滞在したことがあります。
次回はそのことを書いてみようと思います。