瑞穂市F邸 |
(もっと地盤がよければ表層改良でもよいのですが…)
一般的に金額は柱状改良のほうが安くなりますが、9mというとちょっと深くて、微妙なラインです。
鋼管杭の場合は地盤の固いところまで到達するように鉄の柱をたてるので、これぐらい深くても大丈夫です。
ただし金額的には高くつきます。
近隣のボーリングデータを取り寄せると、やっぱりかなり地盤が悪い。やはり土地柄でしょう、腐植土も出ています。これは柱状改良ではダメでしょう。(深いし、セメントをいれても固まらない恐れがあります)
となると、鋼菅杭しかないのですが、経もΦ165と太いのもありますが、なんと350万円以上かかるようです。
こういった場合、諦めるか、知恵を絞るかの2択ですね
そこはもちろん、絞りましょうよ!
今回は考え方を変えます。
コンクリート造の建物で使う、PHCパイル(補強したコンクリートのパイル)を打ち込む方法です。
杭の本数も半分以下になり、歴史もある工法なので値段も高くないです。
ただし木造の基礎ではなくコンクリート造と同じように、地中梁に変更しました。
そして、ここまで本格的にやるので、スウェーデン式サウンディングではなく、ボーリング調査もしました。
これで正確に地盤のことも分かるし、過剰な地盤改良をする必要もありません。
(「安心のため」という名目で、必要以上に過剰な地盤改良をさせられることは多いみたいですね。もちろん高くつきます)
ボーリング調査、基礎の増額を入れても、鋼管杭の半分以下の金額でおさまってしまいました。
ちょっといろいろと苦労をしましたが、強くなって、しかも安くなったという、夢のような話でした。
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